番外編

□知り合いとテニス
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「葉月姉、テニスしよ!」

「葉月ちゃん、いつも涼太がわがまま言ってすまないね」

「いえ、大丈夫です。涼太くん、テニスコート行く前にストレッチしようか」

「はーいっ!」


ーストレッチ終了

「おや、葉桜涼太くんじゃありませんか。今日はお姉さんとラリーですか?」

「げっ、観月はじめ……さん。こんにちは」

「はい、こんにちは」
「(知らないふりをしよう)涼太くんの知り合い?」

「うん、聖ルドルフの人」
「んふっ、聖ルドルフの観月はじめです。初めまして、よろしくお願いします。」

「初めまして、涼太くんの知り合いの氷帝の風宮葉月です。よろしくお願いします。」

「ほ、ほら葉月姉!せっかくの時間がなくなっちゃう!ラリーしようよ!」

「うん、空いてるテニスコートに行こうか。それじゃ観月くん。じゃあね」

「はい。また後で」

「……。(また後で?)」

「葉月姉!行くよ!」
「はーい!」


ーラリー終了


「葉月姉、観月…さんには気をつけたほうがいいよ。あの人、データ収集が得意なんだ」

「(うん、知ってる)そうなんだ。けど、帰宅部の私のデータをとってもなんの価値もないと思うよ。」


「貴女、帰宅部なんですか!?」

「うわっ、びっくりした!」

「あんなに能力があるのに勿体ない。氷帝は貴女という価値を知らないのですか。」

「あー、始まっちゃった」

「なんて勿体ない。是非、我が聖ルドルフに転入して女子テニス部に入りませんか!?」

「いや、氷帝でいいです」

「んふっ、わかりました。気が変わったらこちらに連絡してください。すぐに対応しますので」

「いや、だから転入しないって!」

「何を言ってるんですか!僕に貴女の個性を引き出すお手伝いをさせてください!」

「帰宅部で結構です。」


「おっ、あの観月がナンパしてるだーね!」

「クスクス、彼女。ものすごく嫌がってる。あの観月がね。見てて面白いや。」


END

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