番外編

□忍足くんとネクタイ2
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「あ、滝くん」

「あれ、風宮さん。どうしたの?」

「これ、忍足くんに渡して欲しいんだけど。」

「ネクタイ?」

「うん、ダメかな?」

「ダメじゃないけど。この間のチョコみたいにこっそり渡せばいいじゃん」

「え、いや、チョコは、関係ないんじゃないかな。と言うか、渡してないし」

「(バレバレ…)ふーん、そうなの?」

「(嘘がバレてる?)まあ、それは置いといて。お願い、滝くん」

「うーん。やっぱり風宮さんから渡したほうがいいよ」

「えー…本人からは滝くん経由で渡して欲しいって頼まれてるんだけど」

「本人って忍足から?なんで俺指名」

「知らないよ。このネクタイ元々本人から渡されたものだし。」

「えっ、うそ。俺はてっきり忍足への贈り物だと思ってた。アイツ、ネクタイは先約に渡したって言ってたし」

「あーうん。確かにそう言ってたね。このネクタイどうしよう」


「なんや、滝と滝の彼女やん。相変わらず仲がええな」

「あ、噂をすれば忍足」

「滝の彼女、滝にネクタイ渡してくれたか?」

「(もういいや)渡せませんでした。と言うわけでこのネクタイお返しします。」

「そうか。まあええわ。おおきに」

「行っちゃった……(一体なんだったんだ?)」



「風宮さん、知ってる?女が男にネクタイを渡すのは、『あなたに首ったけ』という意味なんだって」


「!?」
「忍足もやるねー」

END

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