番外編
□忍足くんと仮面
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「風宮、悪いが生徒会室に行って跡部にこの書類渡してくれ」
「わかりました。」
【生徒会室】
こんこん
「跡部会長、風宮です。」
「入れ」
「失礼します。書類をお届けに来ました」
「ご苦労」
「あ、忍足くん来てたんだ……って、なにその変な仮面」
「!風宮さぁあん」
がしっ
「!?ど、どうしたの」
「アーン、風宮。忍足のどこが変なんだ」
「どこがっていつもの眼鏡じゃないじゃん。それどこで入手したの」
「ようツッコミ入れてくれたわ。おおきに。おおきに。」
「アーン、ツッコミを入れて欲しかったのか」
「決めた。やっぱり風宮さん、俺の相方になってや」
「なんなん、相方は向日くんでいいじゃない。はい、跡部会長。これで失礼します。」
「ああ。」
「あ、俺も行くわ。仕事中にすまんかったな、跡部」
「ふっ、気にするな」
【廊下】
「ほんまにツッコミ入れてくれておおきにな。」
「それはいいけど。なんでその仮面?」
「それは……」
「それは?」
「俺、関西人やけどほんまはボケやねん。せやけど、氷帝レギュラーのみんなのほうがボケが多くてな。ツッコミ役に回ることが多いんや。」
「うん」
「さっきも日吉や鳳にボケを仕掛けようとしたら失敗してな。跡部ならツッコミ入れてくれるやろうと思うて」
「うん」
「せやけど、仮面の位置を直されただけやったわ。」
「そっか。……それで、いつまでその仮面でいるつもりなの?」
「休み時間が終わるまで?」
「なんで疑問系なん。早く眼鏡に変えなよ」
「なんでって、似合おうてるやろ?」
「似合ってるけど、笑われるよ」
「よう、風宮。って、ゆーし、なんだよ!その仮面は!あはははっ!」
「おっかCー!あはははっ!」
「激ダサだぜっ!あはははっ!」
「ほらね」
END