番外編

□復帰と喫茶店
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チリンッ

「ちわーすっ!葉桜爽太、本日付で復帰しました!」

「おかえり、葉桜くん」

「マスター、この度はすいませんでした」

「いいんだよ。本当におかえり」

「爽太くん、おかえり。早く着替えてホール入って」

「あ、星羅。お前、葉月にレモンの蜂蜜漬け渡しただろ。丸ごとだったぞ」

「え、美味しかったでしょ?」

「レモン丸ごとの蜂蜜漬けなんて病院で食えるか!……まあ、家で食って美味かったけどよ」

「ふふ、さあ早くエプロン付けてお客様がお待ちよ」


「爽太先輩、おかえりなさい!」

「葉月、……悪かったな。俺がいない時に涼太の相手まで」

「そんなことないです。テニス楽しいですよ。」

「さあさあ、話はここまでにして。お客様がご来店なさるよ。神城さん、葉桜くん迎える準備して」

「はい!」
「ウィス!」

チリンッ

「「いらっしゃいませ」」


「さあ葉月。私達は厨房に行こうか」

「はい、マスター」


「アーン、風宮じゃねぇか。こんな場所で会うとは奇遇だな」

「え、跡部くん!?なんで!?」

「ふっ、コーヒーが美味しいと聞いたから来てみただけだ。なあ、樺地」

「ウス」

「葉月ちゃんの友達?かっこいいね」

「星羅、見惚れてないで。食器片付けるぞ」

「はーい」

「あ、先輩。星羅さん。食器なら私が片付けますよ」

「いいのよ。葉月ちゃん、それより注文とって」

「わかりました」

「あん?お前ここで働いてんのか?」

「違うよ。ここ私の伯父さんの経営してる店で手伝ってるだけ。注文は?」

「そうか。まあいい。ブレンドコーヒーを2つ」

「かしこまりました。少々お待ちください。」

チリンっ

「いらっしゃいませ、って観月じゃねぇか。また来たのか」

「爽太くん、お客様に失礼だよ。こんにちは、観月くん」

「んふっ、こんにちは。爽太さん、星羅さん。爽太さん、退院おめでとうございます。」

「お、おう。ありがとう」

「あん?聖ルドルフの観月じゃねぇか」

「おや、氷帝の跡部くんではありませんか。ここで会うとは奇遇ですね。」

「そうだな。」


「ブレンドコーヒーお待たせしました。って、観月くん、いらっしゃい」

「こんにちは、風宮さん。いつもの紅茶をお願いします。」

「かしこまりました。」


「今日は葉月のダチが多いな」

「いいじゃない。目の保養になって。……まあ一番の目の保養は爽太くんだけどね」

「星羅…!」

END

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