番外編

□忍足くんと球技大会
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「侑士、だいぶ勝ち進んでんじゃん。卓球」

「まあな。けど、女子のほうもなかなか凄い娘がおるみたいやで」


「危ないっ!!避けてっ!!」



「「えっ?」」

バタンッ
がしゃんっ

ぐっにゃ

「なんや……なにか踏ん……めがね?」

「うわっぐにゃぐにゃになってんじゃん。その眼鏡」

「ちゅーか、なんで眼鏡が…!?」

「お、おい。お前大丈夫か!?」

「……」


ざわっざわっ

「ど、どうしよう」
「と、とにかく保健室に」



「(この娘は)……自分ら、動かしたらあかん。頭を打ってるかもしれん」

「侑士。どうすんだよ」

「この子は俺が慎重に保健室まで運ぶ。岳人は滝呼んできてや」

「は、なんで滝?」

「ええから早う呼んできてや。」

「わ、わかった」


【保健室】

「……。」

「……」

ガラッ

「忍足…!」

「滝…」

「風宮さん、どうして」

「バスケットボールに当たって倒れたんや」

「意識は?」

「じきに目ぇ覚ますわ」

「そう、ありがとう。彼女を運んでくれて」

「ほな、俺は試合に戻るわ。先生たちにもこのこと話さんと」

「そっか。」

「あとその子が起きたら眼鏡を踏んですまんかったって伝えてくれや」

「は?それは彼女が起きたら直接自分で伝えろよ。って、もういないし」


END

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