番外編

□忍足くんとケーキ
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「ねえねえ!葉月ちゃん!今度の土曜日、丸井くんとホテルのケーキバイキングに行くってマジっ!?」

「ジロくん、そだよ」

「いいなぁ〜」

「なんや、立海大の丸井と仲良かったん?」

「あ、忍足くん。うん、この間、偶然コンビニで出会って仲良くなったの」

「へぇ、そーなん。……今度の土曜日な」

「?忍足くん?」

「いや、なんでもないわ。ほな、そろそろ部活やし。ジロー行くで。今日は跡部が相手したるって」

「マジマジ!?急がなきゃ!じゃあね、葉月ちゃん〜!」

「ほな、またな。風宮さん」

「うん、またね。ジロくん、忍足くん」


土曜日ーー

「おう、風宮!こっちこっち!」

「丸井くん、お待たせ。ちょっと遅れちゃったかな」

「いや、俺らが早く来すぎただけ。なあ、ジャッカル」

「おう、……はじめまして。だよな。俺はジャッカル桑原。名前で呼んでくれ」

「ジャッカルくん、はじめまして。風宮葉月です。」


「さあて、自己紹介も済んだし。そろそろ行こうぜぃ。ケーキが俺を呼んでるぜぃ!」

「いや、呼んでねぇだろ」

「あはは、楽しみだね」



【ホテルAtob前】

「ホテルってここか?」

「おう、ケーキの甘い香りが漂ってくるだろぃ」

「……。」

「風宮、どーした?」

「ううん、なんでもない。(……まさか、ね)」

「そんじゃ、入ろうぜ。」


【ホテルAtob】

「あっ、丸井くん〜!葉月ちゃん〜!こっちこっち遅いよ〜!」

「「ジロくん!?」」

「ってか、芥川と他の氷帝メンバーがいるってことはこのホテルってまさか」

「そう、そのまさかや。ここは跡部財閥所有のホテルでな。偶然やな、葉月ちゃん」

「……忍足くん、仕組んだね」

「仕組んだとか人聞きの悪いこと言わんといて。誘う前に他の男に誘われてここに来たんは葉月ちゃんや。俺は悪ない」


「……。」


「そんな睨みつけられても可愛いだけやで。はい、俺おすすめの抹茶と餡子のケーキや。ほら機嫌直しに口開け。あーんしたる。」

「お、侑士くんのいけずっ!」

END

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