番外編

□忍足くんとうさいぬ
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「うさいぬ?」

「そうや。うさいぬや。可愛えやろ」

「確かに。けど、なんでうさいぬって言うの?」

「うさぎといぬみたいに見えるやろ?せやからうさいぬ。人気なんやで。今度映画もやるしな」

「へえ」

「せやから風宮さん、今度の日曜日、一緒にうさいぬの映画観に行かん?」

「え、私と?」

「そうや、駄目やろうか?」

「そ、そんなことない。楽しそう」

「ほな、決まりやな。」


日曜日ー

【映画館】

「楽しみだね」

「そやな。って、あれは立海大の真田に柳、不動峰の神尾に橘の妹の杏ちゃん。」

「その後ろに青学の桃城くんに越前くん。みんなうさいぬのゲートから出てきたってことは」

「観てきたんやな」

「本当に人気なんだね。(あ、あのうさいぬのマスコット可愛い)」

「ほな、葉月ちゃん。見つからんうちに俺らも行こうか」

「うん、行こう。(後で買えるといいな)」

映画観覧後ー

【ロビー】


「面白かったね」

「おん、これは第二弾も期待大やな。あ、俺ちょっとトイレ行ってくるわ。ここで待っとて」

「わかった。(あれ?トイレってあっちだっけ?)」

「あ、風宮さんだ!こんにちは!」

「橘さん、それに神尾くん。こんにちは」

「もう杏って呼んでくださいよー。風宮さんもうさいぬを観てきたんですか?」

「そうだよ。二人はデート?」

「うわぁ、風宮さん。やめてくださいよ、やっと青学の桃城や越前の冷やかしから逃げてきたってのに」

「照れなくてもいいのに」
「ですよね。…風宮さんも誰かとデートですか?」

「うん、そうだよ」
「大人の余裕みたいな感じっすね。見習いたいっす」

「じゃあ、アキラくん。帰ろうか。風宮さん、またストリートテニス遊びに来てくださいね」

「うん、またね。」

数分後ーー


「すまん。遅なってしもうて」

「大丈夫だよ。トイレそんなに混んでた?」

「いや、これ買うとたら遅なってしもうた。はい、葉月ちゃん」

「これ…私が欲しかったもの。なんでわかったの?」

「愛の力や。なんてな。」

「侑士くん、ありがとう」

END

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