番外編

□忍足くんと公園
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「忍足くん、もう来てるかな。準備してたらだいぶ遅くなっちゃった。あ、あれは」


「ニャーニャアニャン」

ニャー

「ニャーニャーニャン」

ニャー

「……。(猫と遊んでる、と言うか会話してるのかな?)」

ニャーニャー

「ニャー」

「……。(どう話しかければ良いんだろう。)」

ニャー

「えっ?」

「お、風宮さん。来てくれたか」

「忍足くん」

「教えてくれておおきにな、リーベ」

ニャー

「リーベって忍足くん、この仔と友達?」

「いや、この仔は」


「リーベ!どこにいるの!?」

ニャー

「おう、はよ飼い主さんのところに戻ってやり」

ニャーン

猫が去った後ーー


「首輪に名前が?」

「せや、風宮さんが来んから暇やったさかい。相手してたんや」

「ご、ごめんね。準備に手間取っちゃって」

「あ、別に怒っとるわけやないから気にせんでや」

「ありがとう」

「ところで準備ってなんや?」

「……侑士くん、これだいぶ遅くなっちゃったけど受け取ってくれる?」

「そのラッピングされた箱は、チョコか」

「う、うん。いろいろ遅くなっちゃってごめんね」

「葉月ちゃん、ありがとう。今年はもう貰えんと思って諦めとった」

「待たせてごめんね、……って今年はって?」

「いや、なんでもあらへん。(嬉しくて調子に乗り過ぎてしもうた)」

「そ、そっか。(まさか毎年送ってたことがバレてる?)」

「……そろそろ映画観に行こか」

「そうだね。」

END

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