クリスマスローズ*ログホラ
□嵌りごと
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目が覚めると其処は慣れ親しんだはずのゲームの世界だった。
しかし、草も木も何もかも綺麗で現実世界より生きやすかった。
放蕩者の茶会を出てからもうだいぶ経つ。今更、カナミちゃんからなんて連絡は来ないだろう.と踏み、私は今アキバの街に居る。カナミちゃんに呼ばれたら大変だしね。
「やっぱり荒れてるよね〜」
何処もかしこもケンカ、ケンカ。前の微笑ましい光景は一個もない。
「仕方がない。断罪者のメンバーを集めますか」
断罪者のメンバー自体は居るが、ほとんど集めないのでメンバーがどこに居るのかもわからない。けれど、其処はカナミから学んだスルーで気にしない方向で進める。
一人一人、念話を繋げていく。
『もしもし、雪?ギルドホールに集合よ!』
『もしもし、ハレルヤ?ギルドホールに集合よ!…え、ススキノはに居るの?飛行生物使っていらっしゃい!』
なんとまぁ、少し強引ではあるがなんとかギルドメンバーに招集をかけたようだ。
「さぁーって。忙しくなるぞぉー!」
建前上のギルマスはそう空に向かって叫んだ。
これから、断罪者の園が再開する。