□きっと、私の心の声は聞こえている。
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「なぁちゃん、ただいま」
寝室に入り、小さな声でなぁちゃんにただいまと声をかける。はぁ…もう寝てるよね。
なぁちゃんと同棲したはいいものの、すれ違い生活で、あっちの方もかなりのご無沙汰。
今日こそは、出来ると思ったのにな。お風呂に入って、私も寝よーっと。
お風呂に入って、寝室に戻れば、なぁちゃんが寝返りをして…もうっ!!はだけてるよ!!
なぁちゃんの肌…。私は息を飲んだ。
いやいや、ダメでしょ?まいやん。寝込みを襲うのはどうかと思う。
ううん。これはなぁちゃんとのスキンシップ!!一緒に住んでいてスキンシップすらない恋人もおかしいよね?
どうしたらいいのでしょうか…神さま。
「んぅ…まい…やん?」
「なぁちゃん…」
「帰ってたん?」
なぁちゃんは眠い目を擦りながら、私の方を見ている。
「ただいま、なぁちゃん」
「おかえり、まいやん」
私は思わず、なぁちゃんに抱きついた。
「まいやん?」
「なぁちゃん…久々にぎゅーした」
「ふふっ、まいやんあったかいなぁ」
「なぁちゃん不足…」
「ななもまいやん不足やで」
「なぁちゃん」
「まいやん。ぎゅーして寝ようか」
「…寝る」
なぁちゃんとの夜はまだまだ長くなりそうだ。