中編

□約束のネックレス3
1ページ/9ページ

あれから数年、

私は25歳になっていた

はぁ…もう20代半ばだよ…

友達は結婚やら出産だの

私とは縁の無い話だ

だって結婚するには

まず相手が必要でしょ

相手なんて勿論いません

誰か紹介して欲しいぐらい


家に帰ると珍しくお父さんが

お願いをしてきた


「玲奈、

今度お見合いしてくれないか」


「はい?」


「どうしても断れなくて

困ってるんだよ

断ったら、お父さん会社クビに

なっちゃうよ」


「意味わかんないですけど…」


「玲奈はもう誰でもいいって

言ってたじゃないか

写真は無いがかなりのイケメンだぞ

詳しいことは言えんが

良い話だと思う

この通りだ、お願いだよ」


お父さんから頭を下げられたのは

生まれて初めてだった…


「はぁ、分かったよ

で、いつ?」


「明後日だ」


「はぁ?急すぎない?」


「どうせ、

用事なんかないんじゃない」


ってお母さんは言ってくるし…


私は次の日、

急いで服を買いに行った
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ