中編

□まさかの再会
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「きみ可愛ね〜」


最悪だ…。仕事帰りに変な人達に絡まれてしまった。


「今から俺らと遊ばない?」


「急いでるんで…」


「なぁ、いいだろ〜」


「だから急いでる…」


ドサッ…。


えっ?


急に1人の男が倒れてしまった。


「あっ、探した、探した〜

何してんだよ」


私の目の前に現れたのは、黒のレザージャケットを着た、ショートの女の子?


「はぁ、お前誰だよ!!」


「それはこっちの台詞だ

あたしの女に手ーだすな」


「は?」


「もっかい言わないとわからないかな?」


「こ、こいつ!!」


その女の子は軽く相手を交わし、私の手を握った。


「走って」


女の子は速かった。私はついて行くのに必死だった。


「はぁ〜、ここまでくればもう大丈夫」


「はぁ、はぁ、はぁ」


「大丈夫?」


「はぁ、はぁ、ありがとうございます」


「あんな道通っちゃダメだよ?」


「最近、越して来たばかりで…」


「そうなんだ

あそこは夜は通らない方がいいよ

もっと明るい道を通らなきゃ」


「は、はい」


「家まで送るよ」


「だ、大丈夫ですから

家もう直ぐですから」


「まだあいつらウロついてるかもしれないから、送ってく!!」


私は見知らぬ女の子に家まで送り届けてもらった。


「えっと…ありがとうございました」


「いいって、いいって!!

明日からは気をつけなよ!

じゃあね、お姉さん」


それが私と彼女の出会いだった。
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