長編
□傷口
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私、3年の松井玲奈には
悩みがある…
どんな悩みかって…
直ぐに解るよ…
「れーなちゃん
おーい
れーなちゃん
なんで無視するのー？
ちょっとー、返事くらいしてよ」
私を呼んで駆けて来る
この人物こそが私の悩み…
1年の松井珠理奈
ちょっと関わった事がきっかけで
私を好きになったらしい
本人曰く、一目惚れらしい…
それからと言うもの
学校で私を見つけると
駆け寄ってくる
「れーなちゃん
れーなちゃんってば」
「な、何？」
「今日、一緒に帰ろうよ！」
「えっ、やだよ」
「いいじゃん、いいじゃん」
「なんで、私が松井さんと
一緒に帰らないといけないの？」
「玲奈ちゃん酷い…
松井さんって呼ばないでよ
同じ苗字だから珠理奈って呼んで
玲奈ちゃんとは
もうあんな仲なのに…」
「あんな仲って何？
そもそも仲良くなった覚えないし」
「これからの予定！！」
「私の予定には
そんな予定ありません」