松井家の日常
□松井家の日常(4)
1ページ/1ページ
あたしは早速、海に行った次の日にちっちゃなプールを買ってきた。家の庭に出し、必死に空気入れで空気を入れていった。プールの中に水を少し入れ、暑くないようにパラソルを立てた。
「玲奈ちゃん
プール出来たよー!!」
「今行くー」
玲奈ちゃんは玲音と珠音を連れて庭までやって来た。チビ達は入るかと思ったら、嫌そうな顔をしている。
「よしっ、まずはパパが入ろう」
あたしは服を着たまま、プールに入った。
「ほらっ、冷たくて気持ちいいよ」
玲奈ちゃんは子供達の服を脱がせていた。
「パンツのままでいいの?」
「だって、水着洗っちゃったから」
子供達は興味を持ったのか、水に少しずつ触れていた。
「玲奈ちゃんも入りなよ」
「私はいいよ…」
「ママも入んないとダメだよね?」
子供達は玲奈ちゃんをジッと見ている。
「わかった…入ります」
玲奈ちゃんに水をかければ、薄ピンク色のブラがTシャツ越しに見えてしまっている。
「玲奈ちゃん…ごめん
ブラ見えてる…」
「えっ?」
玲奈ちゃんは恥ずかしそうに腕で隠し始めていた。
「珠理奈…ちょっとタオル持ってくる」
玲奈ちゃんは急いで家の中に入って行ってしまった。
子供達と楽しく遊んでいれば、着替えてきた玲奈ちゃんがやって来た。
「着替えたの?」
「だって…見えちゃうから」
遊び終わってからは、ちゃんと拭いてあげた。遊び疲れたのか、うとうとし始めている。部屋にクーラーをつけ、2人を寝かせた。
「はぁ〜」
「お疲れ様、パパ」
「珠理奈って言ってよ〜」
玲奈ちゃんに抱きつき、甘えてみた。だってこういう時じゃないと、甘えられないんだもん。
「珠理奈は昔から変わんないよね」
「あたしはあたしなの〜」
「なんか昔を思い出しちゃった…」
「モテモテなあたしにヤキモチ
妬いてたよね〜」
「妬いてないし!!」
「あの時がモテ期だったわ
懐かしい」
さて次は懐かしいあの頃の話をしたいと思います。