中編

□わんこ今日も戯れる!!
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「きゃあぁぁぁー!!!!!」


朝から玲奈ちゃんの叫び声がした

なんだなんだ?

寝坊でもしたのか?


「あ、あなた誰よ?!」


ふぇ?

あたしを見てる?

身体を起こせば…

手足が長い…

手で顔を触ってみた…

あたし人間になれたの?!


「あたし人間になれたんだー!!

玲奈ちゃん、

あたし人間になれたんだよ!!」


あたしは玲奈ちゃんに

飛びつこうとしたが…


「ぃやぁー!!

来ないで来ないで!!」


「えっ?なんで?

玲奈ちゃん…あたし…

じゅりなだよ…」


「どっから入って来たのよ!!

じゅりなならそこに…


って居ない…じゅりな、じゅりな

どこ行ったの…出ておいで…」


「だからあたしがじゅりなだって」


「じゅ、じゅりなは

トイプードルなんだから…

人間なわけないでしょ…」


「あたしの誕生日は3月8日

あたしが売られてたのは

となり街のデパートの7階の

ペットショップ

玲奈ちゃんは何回も

ペットショップに足を運んでいた

ミニチュアシュナウザーか

トイプードルにするか悩んだあげく、

トイプードルを選んだ


玲奈ちゃんが好きなのは

アニメに漫画、ゲーム

…後は音楽が好き


肉は苦手で主に魚や野菜中心の

ヘルシーな物を食べている


靴が大好きで大量に靴がある

ヒールがある靴は一足しか

持っていない


他には…」


「あぁー、もういい、もういい

あなたがじゅりなだってのは

信じたくないけど…

今は一旦信じます」


「ありがとう…」


「なんで人間なの?…」


「人間になりたかったから…」


「何で?」


「玲奈ちゃんと…」


「私と何?」


「玲奈ちゃんと戯れたかったから!!

毎日お星様にお願いしてたの!!

玲奈ちゃんが大好きだから…」


「いつも戯れてるでしょ…」


「人間がしてるみたいに

戯れたかった…」


「…それにしても

イケメンすぎない?」


「あたし女の子だよ…」


「と、とりあえず服貸すから…」


そういえばあたし裸だった


「はい、ブラとショーツ…」


「どうやって着けるの?」


「…着けてあげる」


玲奈ちゃんはあたしに

ブラを着けてくれた


「玲奈ちゃん…」


「何?」


「これ…きつい…」


「私より胸あるの?!」


「だって…きついんだもん…

苦しいよ…」


玲奈ちゃんはブラを外して

ショーツをはかしてくれた

後はTシャツにジーンズって

やつを貸してくれた…


「玲奈ちゃん…下のやつ…

がばがば…特にお尻…」


玲奈ちゃんは無言で

別のやつを渡してきた


「玲奈ちゃん…怒ってる?」


「怒ってません!!」


なら良いんだけど…
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