中編

□彼女はprofessor
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教室から出て、教授を待っていた。

教授が教室から出て、
鍵を閉め始めていた。


「玲奈ちゃんはこれで終わり?」


「敬語…」


「玲奈ちゃん教授はこれで

お仕事は終わりでしょうか?」


「終わったから、さっさと帰るわ」


「美味しいスイーツのお店を

知ってますので、よろしかったら

わたくしと行きませんか?」


「奢りなら行くわ」


「もちろん!!奢らせて頂きます」


「帰る支度してくるから、

校門で落ち合いましょ

じゃっ」


あたしは玲奈ちゃん教授をデートに
誘う事に成功した!!

しばらく待っていたら、
玲奈ちゃん教授が現れた。

あたしは知らずに、知らずに、
息をのんでいた。


「お待たせ」


「えっと、じゃあ、行きましょうか」


あたしが連れてきたのは
最近出来たばかりの落ち着いた雰囲気が
味わえるカフェだ。


「へぇ、こんな所にあったんだ〜」


「最近出来たばかりなんですよ」


2人でケーキセットを頼み、
黙々と食べ始めた。


「えっと…お、美味しいですね」


「そうね…」


「玲奈ちゃん教授は…


「ちょっと、

外では教授って言わないで」


「す、すいません」


「で、何?」


「れ、玲奈さんは…」


「?」


「えっと…」


「顔真っ赤だけど、大丈夫?」


「だ、大丈夫です」


あたしは頼んだ、アイスティーを
一気に飲み干した。


「あはは

暑いですね」


「そっ?」


大した話が出来なくて、
あたし達はお店を出てしまった。

お店を出てしばらく一緒に
歩いていたら、ふらふらしてきた。


「ちょ、ちょっと、

具合悪いんじゃないの?」


「えっ…?」


確かに今日は玲奈ちゃん教授の
講義があるから無理にでも大学に
来たのを今思い出した。


「だ、大丈夫れす!!

あたし元気だけが取り柄で〜」


ぐるぐると頭の中が回り、
倒れてしまった。
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