中編
□まさかの再会
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次の日、会社で朝礼があった。
「名古屋支部で働いていた松井珠理奈君だ。今日から本社で働いてもらうことになった。珠理奈君、挨拶を」
「松井珠理奈です!!
皆様にご迷惑をおかけすると思いますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」
まさかの昨日出会ったショートの女の子?!
「じゃあ、珠理奈君の席は玲奈君の隣だ
玲奈君、よろしく頼む」
「は、はい」
早速席に案内をした。
「お姉さん同じ会社だったんだね〜」
「学生かと思いました」
「なんで敬語なの?
あたしの方が歳下だよ、お姉さん?」
「いくつなの?」
「20歳」
「えっ?」
「あっ…よく言われる…」
「ご、ごめん…」
「いいよ…慣れてるから
お姉さん今日からよろしくお願いします!!」
「まずその呼び方はなんとならない?」
「松井さん?」
「同じ苗字でしょ?」
「じゃあ、玲奈さんでいいですか?」
「じゃあ、私は珠理奈さんで」
「んぅ…呼び捨てでいいよ
さんとかなんか嫌…」
「はぁ…じゃあ、珠理奈」
彼女の表情はぱあっと明るくなっていった。