松井家の日常
□松井家の日常(過去1)
2ページ/2ページ
その日から毎日玲奈ちゃんと連絡をとりあうのが日課となった。あたしは玲奈ちゃんに似合う相手になる為に、遊びを止め、サボることも止めた。皆んなからは驚かれていたが、そのおかげでぐんぐんと成績を上げていった。
「珠理奈って凄いね
順位も1桁だし…凄いなぁ」
テストの順位は常に1桁をキープするようになっていた。
「そうだ!これから一緒に勉強しようよ」
放課後の空き教室を使ってあたしと玲奈ちゃんは毎日勉強を教えあっていった。
たまにふざけあったりして、良い雰囲気になったりもする。
「玲奈ちゃんってさ、キスした事ある?」
「な、ないよ」
「じゃあ、玲奈ちゃんのファーストキス
もらってもいい?」
玲奈ちゃんとのキスは無味だったけど、温かくて気持ちがよかった。
あたし達はやっとの事で結ばれたのだった。