想いよ届けっ!

□5 〜準備〜
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10月24日‥‥‥今日はツナの誕生日


今日は朝起きるのがいつもより早い
朝五時に起きて朝から誕生日パーティーの準備をしなくてはならないからだ

 
 
ーーーそう、今日はツナの誕生日‥‥ーーー


やはり強大マフィアのボスのパーティーというと、一味違う


会場を2日かけて準備する


1日目は会場の準備

2日目は会場の最終準備と料理


今日は2日目なので料理と、会場の最終準備の日


もちろん私も作る
毎年、朝から朝から忙しくて猫の手も借りたいくらいだ


朝6時


腕に自信がある料理人や世界中から有名なシェフ、ボンゴレ本部の女性の7割はみんな料理にあたった


私が担当している料理はデザート類
数多いデザートのレシピからをチョイスした


『よし、まずは分量を…‥‥‥‥』


11時


『よ〜し!マドレーヌはもういいでしょう!』


オーブンからマドレーヌを取り出してお皿に並べる


もう600個以上は作ったはず!!


達成感を感じながら並べ終わると違うものを作ろうとレシピを漁る


『プリン‥‥?いやいや、さっき誰か作ってたよな〜、ゼリー‥‥ん〜…‥?』


レシピは山のようにあるけど‥‥‥これといって作りたいものはない
作りたいものは全部誰かが担当してるし


『どうしよう〜』


ブツブツ独り言を言っていると


『名無しさんさん!』


『はっはい!』


いきなり名前を呼ばれたものだから声が裏返してしまった


後ろを見るとメイドのメリーさんがにこにこしながら寄ってきた


『メリーさんか‥‥‥‥ビックリしたな〜』


『えっ、なんかすみません』


すみませんと言っているわりには笑っている


『どうしたの?もしかして…‥‥もうヴァリアー着たとか…‥?』


ヴァリアーがやっかいごとを起こしたとき何故か皆私のところにくる
何故かくる


『いえいえ!まだ着てませんよ〜‥‥そんなに早く来られたら私の心臓飛び出ちゃいますよ…‥』


『そ、そうだよね‥‥』


そんなに早く来るはずないか…‥‥


『そうそう!名無しさんさんもうここは大丈夫ですよ♪』


『えっ?』


やけに上機嫌な…‥‥いつもこんな感じだけど今日はまた一段と…‥‥‥


『名無しさんさんはメイドじゃないんですから!』


『で、でもまだ…‥‥‥』


『いいから!』


はんば無理矢理厨房から追い出されてしまった


‥‥‥‥自室にでも戻るか
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