想いよ届けっ!
□7 〜恐怖〜
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あれから数分、ツナはまだ囲まれている
『まだかな‥…』
近くにあったジュースに手を伸ばす、万が一のためにお酒は控えておく
コクリとジュースを一口飲んだ
何故か舌が苦い‥…‥
前に獄寺に無理やり飲まされて嫌いになったジュースと同じ味がする
これは
『…‥‥私の嫌いな野菜ジュース』
なぜ色で気づかなかったのか
香りで気づかなかったのか
感が働かなかったのか
すごく後悔をした
『最悪っ』
テーブルの上にある野菜ジュース以外のジュースを急いで選んでいると
『名無しさんさんですよね?』
『はい?』
返事をしながら振り向くと
若者数人に囲まれていた
野菜ジュースに気を取られて気づかなかったらしい
‥…‥誰っ!?
『初めまして私、ドラッド6の…‥』
若者の一人が自己紹介を始めた
ドラッド6といったら、確か…‥北米の1/3を半年で手中にした新進気鋭のマフィアだったよね(10年前のデータだと)
『…‥‥ご丁寧にありがとうございます。では、失れ…』
『私は…‥』
失礼します。一言だけいって立ち去ろうとしたが遮られてしまった
さっきよりも若者が増えている気がする……‥
*想いよ届けっ!*