フランの宣戦布告!
□2 〜任務にて〜
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ーー2日後
ミーは部下数名を連れて任務に出た。
木の上を飛び渡れないぺーぺーどもがいるので仕方なく地面を走っていたら……
敵に囲まれた。
……4人ですかねー?
ぺー1「か、囲まれましたっ!」
「言われなくてもわかってますー」
さて、どうしますかねー?
4人なら一瞬で片が付きますねー。
任務前にペーペー達が死ぬのは避けたいですー…………一応ヴァリアーのペーペーですから、そんな簡単にやられるわけないですよねー。
と考えていると、いつの間にかぺーぺーどもがやられてしまっていた。
やっぱり、どこの場所でもペーペーはペーペーですねー。
残るはミー1人。
敵1「はっ!女みたいな顔のお前に俺たちがやられるわけねーだろ!」
ガハハハハと敵が一斉に笑い出す。
敵2「アハハハ!おうよ!ヴァリアーのかわいこちゃん!俺達と一緒に遊ばなーい?」
少しカチンときたが、いつも通り、ポーカーフェースで敵をみる。
敵1「もしかして自覚ねーの?」
敵の笑い声がうるさい。
「なーなー」と敵3がミーの肩に触れようとしたとき。
敵3「う、うぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!」
敵1、4「どうしたっ!?」
敵3がミーの肩に触れようとした手を引っ込めて頭をかかえ、倒れてしまった。
敵2「てめーっ!何をしやがった!」
ギャーギャーと騒ぐ敵をいつも以上に冷めた目でみる。
「五月蠅いですねー、ミーは女の子じゃありませんよー?死でくださーい」
瞬間、敵が一斉に倒れてしまった。
「やっと静かになりましたねー」
そう言い捨てるとドカッ!っと敵の腹を蹴った。
まだ任務も遂行していないのに、ヴァリアー城に帰るわけにもいかない。
ペーペー達はさっきの敵にやられてしまった。
こうなったらミー1人で、ターゲットを殺しに行かなくてはならない。
今回の任務は、骨が折れるような内容だった。
………だからペーペーどもを連れてきたのによー。
「あー、こんなとき名無しさんがいてくれたら…」
ミーの呟いた言葉は、誰に届くわけもなく消えた。