夢現...
□絶望の始まり
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『母さん!ただいまー!』
ガチャリとドアノブに手をかけてドアを開ける。
靴を脱ぎ捨ててパタパタと走ってリビングに向かえば私の大好きな母さんが待ってる。
「あら、琴音おかえりなさい」
優しくて綺麗な母さんが私を出迎えてくれた、母さんが出してくれたおやつを頬張って宿題をして父さんが帰るのを待って、みんなでご飯を食べてお風呂に入って眠りにつく。
当たり前の日常だった。
当たり前だったんだ。
この時までは。
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