夢現...
□災難
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気づけば朝になってて、もそもそと動いてベッドから降りる。
時計は朝の6時を指していて居間に出ると丑嶋さんがソファーで眠っていた。
悪いことしてしまったなと思い代わりに朝食を作ろうと思った。
簡単な物しか作れないがないよりはマシになるかな。
冷蔵庫の中身を見ればガランとしていて卵や調味料、ビールなどしか入っていなかった。
『オムライス…』
ライスを見れば1人分くらいは残ってた、作って起こしてあげよう。
野菜とかないけど大丈夫かな、軽くスープも作ってソファーに向かう。
『丑嶋さん、朝ごはん作りました。』
ポンポンと肩を揺らせば眉間に皺が集まってきた。
どうしたものかと悩んで戻ろうとしたらグイッと腕を掴まれた。
「何作った…?」
まだ眠そうな声で腕を掴みながらもう片方の手を目元に置く丑嶋さん。
『食材あまりなかったのでオムライス作っておきました。私学校行くので温かいうちに食べてくださいね。』
掴んでいない方の腕を下ろして学校まで送るから待ってろと言われた。
軽くシャワーを浴びようと思って丑嶋さんに言うと許可を貰ったからお風呂に向かった。
借りてたパーカーを脱いでカゴの中に入れる。
制服のままで寝てしまったから軽く皺ができてしまった。
ガチャッ
制服のボタンを下まで外した時に丑嶋さんが入ってきて、暫く互いの視線が固まる。
「わりぃ」
『あ、いえ。私こそ見苦しい物を見せてすみません。』
丑嶋さんはドアを閉めて出て行った、気にせず制服を脱いでサッとシャワーを浴びてまた制服に身を包み脱衣所を後にした。
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