中編

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火曜日




『ぶぇっくしょん!!』

「もっと抑えるとかしたら?女として終わってるよ。そのくしゃみ」

『努力します』




これだもんなぁ
相変わらず心配することはないようですね(泣)




『あ!梓、今日部活を見学しても良いかな?』

「ダメ」

『ヒドッ!何で?どうして?』

「どうしても」




頑なに拒んでいる梓。理由なんて分からない。梓のことだからきっと周りの人に迷惑だとでも思っているのかも知れない。ただ私は梓の勇姿を見たいだけなのに…




『差し入れ持っていくよ?』

「それでもダメ」

『ケチ』

「なんとでも言いなよ」

『チビ』

「お岩さんに言われたくないんだけど(#^ω^)」

『申し訳ありません』




何で私が謝っているんだ!?なんとでも言えって言ったの梓じゃん!くそぉー、こうなったら意地でも行ってやる。てゆーか行く。是が非でも行く。梓の断りなしで行く




『ふふん。私の勝ちだ!』

「何が…」

『手足を縛られるとか動きを封じられない以上、私は自由に梓を見ることが出来るのであ〜る』

「そっか、お岩さんはそう言う趣味があるんだね」

『Σ(゜д゜;)』

「冗談だよ」




相も変わらずキツい冗談を…




『そうだ。月子先輩にも会いたいなぁ』

「にも…って何?他にも会いたい人がいるの?」

『梓のことだよ!部活をしてるカッコいい梓に会いたいのっ!!』

「ふーん」

『疑うの?』

「お岩さんの言うことだからね」




彼女への扱いが酷い(泣)
少し位照れてくれても…
こうなったら差し入れを持っていって女子力をアピールしてやる!
きっと梓も…


「なんて素敵なんだろう!こんな素敵な彼女がいて僕は幸せだよ!」


と、なるはず。
フフフ、待っていろ!放課後の梓よ!!






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