いぬぼく 小説

□久しぶり
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荷物を下ろしてもらい、後は自分でやるから大丈夫だという莉桜に、引越し業者は荷物は重いから部屋まで運ぶと言った。
そこまでオプションつけてなかったはずなんだけどな…
なかなか食い下がらない引越し業者に、それでは、お願いしようかしら。と、少し困ったように言ってマンションに向かって歩き始めた時。

「あれ〜、莉桜?」

馴染み深い声がした。
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