いぬぼく 小説
□お買い物
1ページ/8ページ
ピピピピ、ピピピピ…
目覚まし時計の軽快なメロディが私の眠りを妨げる。
ん…もう、朝…?
時計は午前7時を指している。
ふああ。と、欠伸ともため息ともつかないような息を吐き、ベッドから起き上がる。
−−昨日は、もう一人の住居者には会えなかった。
その子は髏々宮カルタといい、野ばらちゃん曰くとってもメニアック♡らしい。
連勝はおおかた部屋でお菓子でも食べているのだろうから、挨拶に行くかと誘ってくれたが、引越しの疲れと凜々蝶に会ってはしゃぎすぎたせいもあり、体力が限界に達していたのでそのまま部屋に帰って休んだのだ。
今日は、会えるかな?
目を覚ますためにシャワーを浴びようと浴室に入った。