いぬぼく 小説

□久しぶり
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ぱっと振り返ると、そこには

「連勝っ!」

幼馴染みの反ノ塚連勝の姿があった。
パタパタと走って行って勢い良く飛びつく。

「おー、久しぶりー。相変わらず元気いいなあ。」

「えへへー」

久しぶりに幼馴染みに会えたことが嬉しくて、思わず頬がゆるむ。

「荷物運んでもらうのか?」

と聞く連勝に、頼んではないんだけど、ご好意でやってくれるみたいだから…と答えると連勝はまたやってんのか、と私の頭を小突いた。

「おにーさん、俺がやるんでもう大丈夫でーす。お疲れ様でしたー。」

そう言うとえっちょっ!と慌てる引越し業者を置いて私の荷物を持ち案内してくれる。
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