いぬぼく 小説

□初めまして?
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「ハッ、全く君は、どうも昔から落ち着きがない。もう少し落ち着いて欲しいものだな。
…お久しぶりです。」

やりすぎたかな?と、心配する私に、悪態を付きながらも嬉しそうに迎えてくれた。
彼女の名は白鬼院凛々蝶。鬼の先祖返りで私のもう一人の幼馴染みだ。
先ほど主婦たちが噂していた性格の悪いお嬢様というのも、きっと彼女のことだろう。
(ちなみに連勝は一反木綿の先祖返りだ)

「えへへ、ごめんね、久しぶりに会えたから嬉しくて!
それに、凜々蝶さらに小さくなって可愛くなってるから…」

「君が大きくなったんだ!それに大体久しぶりに会った幼馴染みへの第一声が小さくなった?だなんて失礼じゃ…『凜々蝶様。』

お荷物をお持ち致しました、と凜々蝶を追って入ってきたのは、背が高く、綺麗なオッドアイと白髪を持った男だった。
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