いぬぼく 小説

□お買い物
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キュ、ガラガラ…

浴室から出て服を着替えると、乾かすのが面倒だったので濡れた髪にはタオルを載せてラウンジへと向かった。

「…おはようございます」

「おー、おはよー、莉桜。」

ラウンジには連勝とピンクの髪をツインテールに結んだ可愛らしい女の子。
その子は私をまじまじと見つめ、口を開いた。

「…誰?」

「私は桜鎌莉桜。よろしくね。」

「…私、髏々宮カルタ…ss…3号室の人を、守っています。」

お菓子を片手に話す彼女は髏々宮カルタ。昨日連勝たちから聞いたもう一人の住居者だ。

「これ、お近付きのしるし…」

かぽ。と私の人差し指にとんがるコーンをはめるとてくてくと去っていく。
それにしても…可愛い。野ばらちゃんのメニアックって感覚、ちょっと分かるかも…
そんなことを思いつつヨーグルトとコーンスープを注文する。

朝ごはんを持って連勝の隣に座る。

「朝飯それだけ?少なくね?」

「うーん、今日はちょっと少なめかな。…連勝みたく朝からカレーうどんは無理だけど。」

えー、うまいのに。と、カレーうどんを啜りながら呟く。

「それより、連勝早起きだね。今日何かあるの?」

「いやー、昨日莉桜が戻った後に俺もすぐ寝てさ。そしたら早く目が覚めて、どうせなら起きようかなって。」

もうすぐ学校も始まるしなー、と遠い目でつぶやき、莉桜はどっか行くのか?とカレーうどんを食べ終えてから問いかけてくる。
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