君と私の距離は…?
□君
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〜石田三成〜
朝、桜と再会した。
久方ぶりに目にした桜は変わっておらず……とても美しかった。
やっと、やっと……見つけた!
一度貴様は私の前から姿を消した。
だが、もう…もう二度と手放したりなんかはしない…!!
あぁ、そういえば…私のことを覚えていなかったな…。
どうするべきか。一度形部と話し合った方がよさそうだな…。
また、こうして出逢えた…貴様と出逢うため私はこうして転生したのだ。
結ばれないと意味がない。
愛しい…愛しい………。
もう、貴様を逃がさない。
***
(「形部、話がある」)
(「…ヤレ。話とは桜のことか?」)
(「あぁ…。アイツを手に入れるにはどうすればいい」)
(「そうよなァ…。記憶を掘り返し…心と身体…両方にヌシを植え付けていけばヨイと思うゾ」)
(「そうか。ならば、形部。貴様は私に協力しろ。拒否は認めない」)
(「あい…わかった」)
(「…私を裏切るな」)
(「それはとうの昔に約束してる故、分かっておろう」)
(「あぁ…そうだったな……。昔…か」)