君と私の距離は…?

□私
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HRが終わり、これで今日の学校も終了だった。


『あ、元親に連絡しなきゃ』
「まーた、長曾我部の旦那に迎えに来てもらうの〜?」
『まぁね。使えるものは使わなきゃ』
「うわっ…ヒド。長曾我部の旦那かわいそ〜」
『佐助ウザイ』


電話は面倒だからLINEでいいか。


『よしっ』
「俺様、真田の旦那迎えに行くけど桜ちゃんはどーする?」
『あぁ、あの例の子か』
「そーそー」
『見てみたいから着いていってもいいかい?』


私がそう言うと佐助はチラッと私の服装を見た。


「……まぁ、うん。いーよ。けど、少しうるさいと思う」
『うるさい…?へぇ〜、服装とか気にする真面目な子なのかい?』
「真面目…?う〜ん…。真面目っていうより、生真面目かな…」
『佐助とは大違いだな』
「あはー。うるさいよー?」


そうして、私たちは一年生の教室に行くことになった。






ザワザワ


「なぁ、あの美人先輩かなー?」
「やっべ!レベル高すぎ…!!」
「あれって、2年の猿飛先輩と相川先輩よね!?」
「かっこいい〜!猿飛センパ〜イ!!///」
「相川先輩!メアド教えてくださ〜い!!!」
「あの二人お似合いだわ〜」
「美男美女カップルだね!すごく、絵になる…!」
「見惚れるわぁ〜…///」


ザワザワ


「あはー。俺様達美男美女カップルだってさ!このまま、付き合っちゃう??」
『ダマレ佐助』


1年生は元気だね…。そして、騒がしい。
そういえば、政宗も今年から婆娑羅学園だったな…。
何組だろう。


「あ、真田の旦那〜!」


そんなことを考えていたら、佐助が真田君を見つけたみたいだ。


「おぉ!佐助ではないか!」

『これが……』


何故か赤い鉢巻きをして、ネックレス…?五円玉を六個かけている物を首から下げていた。
茶色の長い髪を後ろでひとつに結んでいてとても………とても……………。


『犬…?』


犬っぽかった。


「も〜、ちゃんと何組か連絡してっていったのに…!」
「あぁ、すまなんだ。某、うっかりしていた」
「全然、誠意感じない…」


主従感がスゴいな。佐助が今だけ、不憫に見える。


「…佐助。ソチラのお方は?」

「あ、気づいちゃった〜?実は、俺様の彼女なんだ〜」
『ダマレ佐助』

「さ、佐助の!?恋仲!!?は、ハレンチ…!///」

『騙されてんじゃないか!佐助余計なこと言うな』
「あはっ☆」
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