青春プレイボール!

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冬本番。そろそろ、学校もおしまい。部活も、ここ最近は筋トレと校内ランニングばかり。休日に至っては自主練という名目で、ほぼ部活がない。葉羽くんとか矢部くんが野球したいって嘆いていたっけ。本当に情熱的なひとたち。そこがステキなんだけどね。
もうすぐクリスマスにお正月。予定も目白押し。家族と過ごすために、私もそろそろ帰省の準備をしようかな。そんなことを考えていた、ある時。

「百合香、お願い……! 寮を追い出される間、泊めて!」

みずきに、ふしぎなお願いをされました。聞けば、こういうこと。2学期、学校が終わると、部活もないためか3学期まで帰らなきゃいけないらしい。それなら帰ればいいんだろうけど、なぜかみずきは、どうしても実家に帰りたくない様子。
まぁ、家庭の事情なんて、人それぞれだから、聞いたりしないけど……いいのかな。みずきは人の子で、親御さんに何も言ってないわけだよね。それを聞けば、全然オッケー!だからお願い!と、また懇願される。
でも、私は家族と過ごそうかと思っていたわけだし、泊めるくらいなら……

「みずきがよければだけど……一緒に実家、来る?」

「ふぇ!?」
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