短編

□もしも彼女がイベキャラだったら
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告白[複]

「……ごめん、名前ちゃんの気持ちには応えられない」
「そ、そっか……そうだよね。ごめんなさい」
「ううん、名前ちゃんの気持ちは嬉しいよ。でも、オレは今野球に集中したいんだ。絶対にプロ入りしたいから」
「小波くん……」
「だからさ、応援しててよ。名前ちゃんが勇気を出して伝えてくれた気持ちなんだ。ムダにしないよう、頑張るからさ」
「……うん、わかった。応援するね。マネージャーだもん!」
「ありがとう! よーし、なんだかやる気が出てきたぞー! 素振りしてくる!」
(ダダダ……)
「頑張って! 小波くーん!」
(……よかった。やっぱり、小波くんは私が好きになったように素敵な人だったのね)

筋力ポイントが30上がった。
技術ポイントが30上がった。
敏捷ポイントが30上がった。
サヨナラ男のコツをかなりつかんだ。
奪三振のコツをかなりつかんだ。)
名前ちゃんの評価が10上がった。

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