短編

□もしも彼女がイベキャラだったら
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デート[複]

「よし、今日は名前ちゃんと出かけよう!」
(♪♪〜♪♪〜)
(ピッ)
「はい、小波くん? どうかした?」
「名前ちゃん、どこか遊びに行かないか?」
「うんっ、行きたい!」
「じゃあ、駅前で待ち合わせよう!」
「フフ、楽しみにしてるね」

「プロの試合なんてなかなか見れないから楽しみ!」
「知らなかったよ、まさか名前ちゃんがあのたんぽぽカイザースファンだったなんて」
「ファンってほどでもないけどね」
「オレもプロの試合見るのなんて久しぶりだからなあ、よーし! 見てワザを盗んでやる!」
「ふふ、頑張って!」

「わあ、すっげー! なんだ今のプレー!?」
「よく打ったよね、あんな難しいコース!」
「俺もやってみたいなあ、あのプレー」
「……試合終わったら、自主トレしようか? 私も付き合うよ」
「でも名前ちゃん退屈じゃない?」
「ううん、野球をしてる小波くんが見たくなったからいいの」
「そっか。じゃあせっかくのデートなんだから、かっこいいところを見せなくちゃいけないな! バッティングセンターに行こう!」
「やった、小波くんが打っているところを見れちゃう」

「よし、来い!」
「たくさん打って、ね!」
「まかせとけ!」
(カーン!)
(カーン!)
「見ろよ、あっちの打席」
「うわっ、可愛い子が見てるなあ。やっぱりあれくらい華がある女の子が見ているとやる気になるよな!」
(本当だ。向こうの打席で応援している女の子、とっても可愛い。小波くんもああいう子の方が嬉しいのかな。私、地味だし……)
「ふう、結構打ったな」
「お疲れ様、小波くん」
「ふっふっふ、名前ちゃんのおかげかな? かなり調子よかったよ」
「そ、そう?」
「あれ? 名前ちゃん、なんだか疲れてる?」
「ううん、そんなことないよ!」

体力が20上がった。
技術ポイントが24上がった。
名前ちゃんの評価が5上がった。

デート3回目

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