短編

□もしも彼女がイベキャラだったら
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最後の年
名字名前・猫神優 2人コンボ

(グキッ)
「いってー!」
「大丈夫か、猫神!?」
「小波先輩……。へへ、ちょっと無理しちゃったかな」
「待ってろ、今マネージャー呼んでくるからな! あっ、名前ちゃん! いいところに!」
「小波くん? どうかしたの?」
「実は、猫神が怪我しちゃったみたいでさ」
「け、怪我!? 大丈夫なの、猫神くん!」
「名字先輩、オレは大丈夫ですよ。ちょっとやりすぎただけですから!」
「猫神くんはまだ二年生なのに、今から大きな怪我したら来年困るでしょう?」
「そうだぞ、猫神。試合に出れなければつらいのはお前だからな」
「……そうですかね」
「えっ?」
「オレにとっちゃ二年目かもしれない。けど、小波先輩や名字先輩にとっては最後の年じゃないですか! オレは先輩たちと一緒に甲子園に行きたいんです!」
「! お前、オレたちのことをそこまで……」
「猫神くん……。そっか、ありがとう」
「当然ッス! みんなで甲子園に行きましょう!」
「よーし! そうと決まれば練習だ! 行くぞ猫神!」
「はい!」
「待って」
「あ、名字先輩……」
「それはそれ。ね? 猫神くんは怪我したんだから、手当てしてからよ」
「はあい」
「名前ちゃんには敵わないな……。それじゃあ、猫神が元気になってからやるか!」
「もちろんです!」

筋力ポイントが26上がった。
技術ポイントが26上がった。
猫神の評価が10上がった。
名前ちゃんの評価が5上がった。

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