短編

□もしも彼女がイベキャラだったら
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イメチェンっしょ!
名字名前・茶来元気 2人コンボ

「名前ちゃーん!」
「茶来くん、お疲れ様」
「サンキュー! なあなあ、名前ちゃんの髪型はいつもそのままなカンジ?」
「髪型?」
「そうそう、いつも下ろしてんじゃん。ぶっちゃけ、オレ、名前ちゃんに似合うのは巻いてからのハーフアップだと思うんだよね〜」
「ま、まいてからのはーふあっぷ、ですか……」
「あれ? 田舎じゃ知られてない系?」
「そんなことないよ! 知ってはいるから! ……や、やったことないけど」
「マジ? じゃあやってみるしかないっしょ! オレプロデュースするからさあ!」
「……う、うん!」



「おーい、茶来ー」
「お、小波じゃん!」
「それに名前ちゃん?」
「こ、小波くん……!」
「なにしてるんだ?」
「まあチョイ待っててって。こうして、できたー!」
「できたって……あ、あれ? 名前ちゃん、その髪……!」
「どうよ? イイカンジじゃね? 名前ちゃん、超絶カワいくね?」
「す、すごい! かわいいよ名前ちゃん!」
「えっ、か、かわいいなんて……!」
「これ、茶来がやったのか?」
「モチ!」
「うわあ、センスあるなあ茶来!」
「いやー、オレマジセンスの塊だから!」
「それにしてもかわいいなあ、名前ちゃん。まるでどこかのお姫様みたいだよ」
「そ、そんな……!」
「オレも一度でいいからこんなかわいいお姫様と結婚できるような王子様になってみたいなあ」
「けっこん、ここここ小波くん、と……」
「って、オレはそんなタイプじゃないよねえ。……あ、あれ? 名前ちゃん?」
「もう、小波くんの天然!!」
(タッタッタ……)
「ええ!? 名前ちゃん! ど、どうしよう。茶来、オレ、名前ちゃんを怒らせるようなことしちゃったかな……!」
「小波、マジパネエ! オレにもそのスキル教えてくんね!?」
「なんのこと!?」

敏捷ポイントが30上がった。
技術ポイントが40上がった。
精神ポイントが30上がった。
茶来の評価が10上がった。
名前ちゃんの評価が10上がった。

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