短編

□もしも彼女がイベキャラだったら
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告白[複]

(そういえば友沢が名前ちゃんのことを前に話していたな。確か、優しくていいヤツだって。友沢が他人のことをあんな風に言うのは珍しいし……やっぱり名前ちゃんのことが好きなんじゃないか?)
「名前ちゃんにはもっと似合う男がいるよ」
「もっと似合う人……?」
「そう。野球部なら……うん、友沢とか……」
「友沢くん?」
「だって、名前ちゃんと同じ一軍だし、結構名前ちゃんに優しいなって思うんだ」
「……ふうん」
「悔しいけど友沢はイケメンだし、才能……って言うと怒るんだよな。野球でも努力家だし、名前ちゃんとお似合いだよ!」
「…………」
「ほら、オレは友沢みたいにカッコよくないしさ。……あれ、名前ちゃん?」
「なんで、そんなこと言うの」
「えっ」
「私、友沢くんじゃなくて小波くんが好きなのに……どうしてそんなことを言うの? ひどい、ひどいよ……!」
「え、名前ちゃん!? あの、泣かないで!」
「小波くんのバカっ、そんな人だと思わなかった……!」
「ご、ごめん名前ちゃん! オレが悪かったよ!」
「もう知らない!」
(タッタッタ……)
「名前ちゃん! ど、どうしよう。名前ちゃんを泣かせてしまったぞ。これはマズイことになった……」

精神ポイントが40上がった。
帳尻合わせのコツを少しつかんだ。
名前ちゃんの評価が5下がった。

告白2回目

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