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□★本命(跡蔵)
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「や、跡部クン。まさかするん?」
「サカった」
簡潔に言って、跡部は白石を喰らう理由を付けた。
「俺、男経験ないで」
「あったら許さねえ」
そんな睦言の間にも、跡部の手は白石を裸にしていって。
「なんでや、跡部クン」
いきなり、と。
「…いきなりじゃねえよ。最初からガマンしてたんだ」
こうしたいのを、我慢していた。
「誰も来ない」
「せやったら、こないなことする意味あらへんやろ」
「…あるぜ。意味なら」
──おまえを本当に、俺のものに出来るから。
完全防音のシャワー室で。
男同士、睦み合う。
誰も知らない。
跡部と白石だけの秘密だ。
「…ジェル持っとるん、ズルい」
ナカに塗り込められて変な感じがすると、白石が強がって小さく笑った。
「…待てねえ」
性急に行為を進める跡部に、それまでの余裕はない。
「あン、跡部クンの…」
ビク、と跡部の両肩に手を這わせていた白石が震えた。
精巣をダイレクトに刺激されたのを、白石が爪を立てて伝える。
「…ココか?」
中指一本分くらいの場所を跡部が性器で突くと、白石がなんともつかない声を上げた。
「や、や」
口とは裏腹に、ソコはこれでもかというほど跡部自身を締め付けてくる。