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□★本命(跡蔵)
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「跡部クン、やめて。変なる…」

「もっと、変になっちまえよ」

そんな口説き文句で、跡部は白石を可愛がる。

今や白石は跡部のモノを深く咥え込んで、自分ではどうしようもない快感に打ち震えていた。

「跡部クン、こないなことして…ただで済むと思うとるん」

溺れる。

白石は間違いなく、跡部という男に溺れてしまう。

可愛い泣き顔で睨んだ白石を、跡部は愛しげに見やる。

「上等だ。責任なら取るぜ」

最初から、そのつもりで。

白石に手を出したのだから。

「俺なしじゃいられなくしてやるよ、白石」

「は…」

白石が、悔しそうに跡部の唇に噛み付いた。

下腹部も、性器も、全身が。

跡部が欲しくて堪らないと叫んでいる。

ズルい。

白石をこんな風にして、跡部は飄々としている。

期間限定恋愛の相手に手を出すのは、跡部にとってタブーだと聞いていたのに。

話が違う。

何より、白石自身が跡部に嵌ってしまうのは想定外だ。

「やや…こんな」

なし崩しに、関係を持って。

本物の恋愛感情に目覚めてしまうなんて。

だが、欲しいと思ってしまった。

跡部を、本気で。

他の誰かに盗られたくないと。

「…跡部クン、ナカに出すん?」

「ダメか?」

少し考えて、白石は跡部の唇すれすれに言った。

「…俺ん中に、種付けたいならシて」

挑発的な誘い文句。


跡部景吾の大本命は、どうやら一筋縄ではいかないようだ。



fin.
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