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□★オトコの性(跡蔵)
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温泉宿の一室。

「あ…跡部クン、だめや」

なじるというより、甘く誘うように聞こえるのが白石の文句。

「妹に、気づかれたら困るやろ」

変なクセをつけてしまいそうだから、と。

こんなに、睦み合っていては。

「おまえが欲しいンだよ、分かれ」

対して傲岸不遜な男は、白石の浴衣を乱すのに夢中。

「やって…困るんは跡部クンやろ」

男なんか抱いて、しかも『彼女の兄』だ。

「うるさい口だな」

頭を鷲掴みにされたと思ったら、白石は跡部に唇をふさがれていた。

白石は、跡部のこれに弱い。
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