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□蜘蛛の糸(跡蔵)
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初めて関係を持ったときは、我ながらちょっと強引だったとは思った。
「なんでや…跡部クン」
ゆかりがアイスを買いに行っている間に、留守番をしていた白石に手を出した。
白石は言葉とは裏腹に、そんなに強く抵抗はしなかった。
『ちゃんと、ゆかりが帰ってくる前にやめてくれるん?』
『早よ、イって』
『あんまり強くせんで…』
何度も犯す夢を見ていた気がする。
この男を喰ったら、どうなるか。
「跡部クン、心臓速いねんな」
言われて、ちょっと跡部は笑った。
「がっつき過ぎだな」
潤んだ目で、白石は跡部のなすがままにされている。
堪らない情景だ。