Long Story

□女郎飼い(跡蔵)
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「フン…意外だな、白石。オメーが俺の下半身事情に口出しするなんざ。ついに俺に堕ちたのか?」
愛しげに白石の髪を撫でる跡部の眼に映ったのは、やけに昏い微笑みを称えた彼の美貌だった。
調子が狂う、と跡部は思った。
白石という難攻不落のトップ女郎は、今まで跡部を歯牙にもかけずに翻弄してきた逸材だ。
「気安く触らんといて」
白石の髪を梳いていた男の指に細い指が絡められ、もう片方の手で白石は自身の髪をかきあげた。
そうするとしどけなく色香が漂い、思わずカメラマンまでもが固唾を呑んで男優たちを見守る。
止まったかに思えた時間の中、動いたのは跡部だった。
「先っぽだけじゃ足りねェよ、ばーか」
言うなり、それは愛しげに白石の腰を優しく抱いて、下から鮮やかに深く貫いてやったのだ。
「は、…ッ」
精巣をダイレクトに突かれて堪らない感覚に思わず喘ぐ白石に、してやったりと言わんばかりに跡部が笑みを穿く。
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