*マジすか学園voice
□第2話【揺らがない友情】
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「本当に、いいの?」
そう心配そうに聞いてきた
花奈ちゃんに
私は満面の笑みで言った。
「いいに決まってんじゃん!
私が自分で決めたことだし
花奈ちゃんも一人で登校なんて
寂しいでしょ?」
「えっ…でも私、こんな体じゃ…」
腕に繋がったチューブをみて
顔を暗くする彼女。
「今じゃないって!
絶対体よくして
高校…一緒にいこう?
あっ、でも不良いっぱいは
やっぱり怖い?」
「じゅじゅちゃん………」
私はそう言うと花奈ちゃんの
白くて細い手を握った。
この花がいつまでも
枯れませんように。
いつまでも満開で
咲いていますように……。
「花奈ちゃん…!」
彼女の頬には涙が流れていた。