好きな人。

□Episode 18
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『名無し、どーやった!?』

「ちゃんと話したで。
彩さん、菜々さんに聞いとったんやって」

『せやったん?
でも、ちゃんと言えてよかったな』

「嫌われるか思った…」

『ちゃんと好きなんやなぁ』


家に帰ってすぐまーちゅんに電話したら褒めてくれた。


『初めての恋人やから、わからん事があったらこの茉由様にきいてな!』

「ふふ、わかった」


まーちゅんはそれなりに恋愛しとるから頼りになりそうやな笑


『あーキャッチ入った』

「なぁ、まーちゅん。
ずっと気になっとったんやけど…」

『ん?』

「私らの間に隠し事は禁止よな?」

『まぁ、せやけど』


合宿の前の日に電話した時に不思議やったんやけど、今日学校に行って確信してん


「美優紀ちゃんと、進展したよな?」

『え"…』

「付き合った?」

『付き合っては、ない…』

「片想い?」

『たぶん?』

「ふーん。
私がキューピッドになろーか?」

『そ、それはあかん!
とりあえずまたな!!』


一方的に電話を切られた

まーちゅんが美優紀ちゃんとかぁ…


まーちゅんに切られたあとすぐにLINEが来て開いてみると彩さんからやった


ー今ひま?

ー暇ですよ。

ー行っていい?


え、行っていい?ってなに!?
家にってこと!?


ーどーゆー事ですか?

ーそっちに

ー家に来るってことですか?

ー別に家やなくても、近くの公園とか

あ、そーゆー事か!


ー別に今日家に誰もおらへんからいえでもいいですよ。

ーなら今から行く

ー家分かりますか?

ーわからへん

ー駅まで迎えに行きます

ーおー悪い。

ー大丈夫ですよ

ーまた駅つく時間分かったらLINEする

ー分かりました。


彩さんが家に来るんや…
片付けんとやな

彩さんからLINEがくるまでに片づけた


(♪〜


彩さんからLINEや!!


ーあと10分くらいでつくで

ーわかりました。


歩いたら15分くらいかかるから、自転車で駅に行った


「彩さんっ!」

「名無し待った?」

「全然!さっき付いたばっかです!」

「わざわざありがとな」


私の好きな頭ポンポンをする彩さん


「彩さんもありがとうございます!」

「あたしが会いたかったから」


行こっかって私の手を取って歩き出した彩さん。


「自転車なんですけど、どーしますか?」

「…2人乗りするか」

「なら乗ってください!」

「いやいや、あたしが前乗るから後ろ乗り?」


彩さんは自転車に跨って後ろを指さした

かっこよすぎるやろ…


「なら、案内しますね!」

「ちゃんとつかまらな落ちるで」

「はい!!」


後ろに乗って彩さんの背中に抱きついた

彩さんの匂いがストレートに入ってくるからドキドキした


家まで案内して5分ちょっとで家に着いた


「ここ?」

「はい!ちょっと待っとってくださいね」


自転車を止めて家の中に通した


「ほんたき誰もおらんのんや」

「いませんよ
あ、私の部屋2階の奥なんで行っとって下さい」

「おう」


彩さんを先に部屋に案内してお茶を持って部屋に行った


「え、なんで立ってるんですか笑」


彩さんは立ったまま部屋をキョロキョロしとった


「テキトーに座ってください」


ぼふっとベットのふちに座った彩さん
私もお茶を机の上に置いて隣に座った


「なんか、もっと女の子らしい部屋かと思ったわ」

「んーそんなに女の子っぽいのが好きやないんですよね…」

「あたしと同じやん笑」

「彩さんはシンプルな部屋そう!」

「シンプルってゆーか、物があんまりあらへんなぁ」

「そーなんですか?」

「なぁ、ずっと思っとったんやけど、呼び捨てとタメ口にできひんの?」

「え?」

「いつまで彩さんに敬語なん?」

「や、やって先輩やし…」

「なら2人の時くらい彩って呼んでや」

「が、頑張ります。」

「はい、呼んで」

「さ、やか…」

「はは、不自然やな笑
まぁ、なれてってな?」

「はい…」


ニカッと笑う彩さん

私、彩さんにゾッコンなんやろな
小さいことでも好きって実感する


「名無し」

「ん?なんですか?」

「キスしてもええ?」

「え//」


そんなストレートに聞かれると…


「あかん?」

「あかんく、ない//」

「ん」


彩さんに顎クイをされてキスされた


「なんか、ドキドキする」

「名無し、好きや」

「私も彩が好き」


ちゅうっと唇に吸い付いてきた彩さん
そのまま深いキスに変わってった


「んぅ…さや、かっ…」


苦しくて肩らへんをトントン叩いたら離してくれた


「息の仕方下手やなぁ笑」

「わからへんもん…」

「ん、一緒になれてこ」


こくんと頷くと再びキスが降ってきた


continue...
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