好きな人。
□Episode 20
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「どの子?」
「あの、窓際の3番目に座っとる子です」
彩さんは岸野先輩たちに連絡をして私のクラスに来た
周りの子は彩さんが来たことでキャーキャー言うとる
「なぁ」
「え、私ですか!?」
彩さんはクラスの女の子に話しかけに行った
「名前なんて言うん?」
「沖田彩華です」
「彩華ちゃんかぁ、覚えとくな」
「は、はい!♡」
彩さんに名前を呼ばれて嬉しそうな沖田さん
「名無しに手出さんでくれん?」
「え、なんで…」
「この手紙も名無しに水かけたのも部室やったのも全部彩華ちゃんやろ?」
「そんな…」
「あたしのこと好きって言うてくれるのは嬉しいんやけど、あたしのこと好きならあたしの恋愛も応援してくれんかな?」
「は、はい…」
「ん、ありがとな」
ニコッと笑って教室から出てった彩さん
「ななしさん、ごめんなさい」
「んーん、私は大丈夫やから」
「ごめんなさい」
「沖田さん、顔あげて」
「ななしさん…」
頭を深々とさげた沖田さんに顔をあげてもらった
「彩華ちゃんって呼んでええ?」
「え?」
「私のことは名無しでええから!
仲良くなろ?」
「そんなっ…」
「ええからええから!
よろしくな」
「うん」
ニコッと笑った彩華ちゃんと握手をして外におる彩さんの所に行った
「彩さん、ありがとうございました」
「あたしはなにもしてへんで
名無したちが自分らで解決してん」
「ふふ、ありがとうございます」
彩さんはやっぱりかっこええなぁ。
改めて好きやって思ったわ。
自慢の彼女や!
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