白いマーガレット

□いちわ。
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「名無し、きたでー」

「あ、菜々ちゃん」


玄関がガチャっとあいて入ってきた菜々ちゃんは私が食べとるものを見て歩いてきた


「またコンビニ弁当やん!!
疲れとるならうちくればえかったのに」

「けど菜々ちゃんもお仕事疲れとるやん
そんなん悪いって」

「1人前も2人前もそんな変わらへんからええって言うてるやんか」

「そんな怒らんといてよ」

「いつもコンビニ弁当やと栄養偏るやろ?」

「明日から気をつけるって」

「それ、前も聞いたで…」


私の住むマンションの隣に住む菜々ちゃんは大阪のNMBっていうアイドルやったらしい(昔からテレビ見いひんから分からへんけど)
今は東京でタレントしとるって聞いたけど


「菜々ちゃん、なんできたん?」

「もぉー!!
明日休みやから一緒に宅飲みしよって誘ってきたのどっちやねん!!」

「あーそんなこと言うた覚えあるわ笑」

「ほんま、仕事以外に興味示さんのんやから」

「ごめんって」

「ええけどさぁ」


全然芸能人らしくない菜々ちゃんは話しやすく、私の1個上やからお姉ちゃんみたいな存在。

同じ関西出身やから、自然に意気投合もして今やと休みの日は一緒に過ごしたりするくらい仲良し


「名無し、髪伸びたな」

「そろそろ切らなあかんなぁって思ってるんやけどなぁ」

「長いのも似合うと思うで?」

「けど鬱陶しいねん、この長さ」

「名無しらしいなぁ笑」


おしゃれに興味あらへんからなぁ

でも、そんな私でも普通に菜々ちゃんはおしゃれやと思うけど


「名無し、そういえばこないだあげたやつあるやんか?」

「あ、NMBの?」

「うん
見たん?」

「いや、なんか恥ずかしくてまだ見てへんねん」


NMBが全くわからへん私に菜々ちゃんがCDをくれたんやけど、アイドルしとる菜々ちゃんを見るのがなんか恥ずかしくてジャケットを見るだけで終わってしまう


「名無しが恥ずかしいってなんやねん笑」

「まぁ、いつか見る」

「絶対見てな?」


1回だけみたジャケットに写っとる菜々ちゃんはメガネをかけとるのとアイドルしとる2つが写っとった


continue...


なんのジャケットかわかった人いましたか?笑
わりと簡単ですね、はい笑
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