リナリア~この恋に気づいて~

□6th
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あたしな好きな授業。体育。

体育は基本岸野とペアなんやけど今日は山田とペアになった


「なぁ、やる気ある?」

「し、失礼なっ!!
やる気はあんねん!!」


山田とペアになったのはええんやけど、全く出来てへんのんやけど…


「はぁ…」

「何でもできる彩には分からへんのんや」

「あんたも得意なことくらいあるやろ」

「あらへんわ!
分かっとるくせに…」


お得意のフグ顔でそっぽ向いた山田


「あ、山田っ!!危ないっ!!」

「きゃっ、」


走ってきた岸野とぶつかった山田は綺麗に尻もちをついた


「菜々ちゃんごめん!!
ほんまごめんな!?」

「里香ちゃん大丈夫やで」

「あーまじでごめんな?」

「大丈夫やから気にしやんといて?」


山田は微笑んで保健室行ってくるなって歩いていった


「なぁ岸野」

「はい、ごめんなさい。」

「いや、ええんやけど
山田歩き方おかしない?」

「え、そぉ?」

「心配やから行ってくる」

「え、あ、うん」


気になって山田をおった


「山田、大丈夫か?」

「あ、彩
大丈夫やで?はよ戻り?」

「腰、痛いんやろ?」

「え、なんでわかったん?」

「わかるわ
湿布貼ったるから出し?」

「あ、ありがとう」


先生がおらへんからメモ書きだけして湿布を取った


「ほら、貼るで」

「うん…ひゃっ、」


湿布を貼った瞬間声を上げた山田


「ご、ごめん
冷たかった?」

「だいじょーぶ…」


ってか、山田ちんちくりんやけどエロい身体しとるやん。

って何考えてん
あたしはアホか!


「彩?」

「あ、わりぃ
先戻っとくから、落ち着いたら来いよ」

「うん」


変なこと考える前に急いで保健室から出た


「はぁー。。」


こないだ山田に友達から恋愛はありやと思う?って聞かれた時から自分の気持ちに気づき始めてしまってからあたしおかしいねん。

「山田なら行ける」って言うてしまってん。

山田は気づいてへんのか聞こえんふりなんか分からへんけど、あたしの気持ちはヒートアップしそうや…


誰にも渡したくないって思ってん。

友達失格よな…


continue...


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