恋を

□嘘つきと好きな人
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「里香、菜々ちゃんのこと好きやねん」


岸野好きな人の話になって言われた一言


「山田のこと好きなんや」


まさか誰よりも仲のいい岸野と好きなやつが被るなんて…


「うん。彩は?」

「あたしは…」

「もしかして菜々ちゃん?」


そんな不安な顔で聞かんといてや…


「な、なわけないやろ笑
あたしはアイツなんかより美優紀のが好きや」


咄嗟についたウソ。


「彩はみるきーが好きなんや!!」


ちゃうねん。あたしは山田のことが…


「彩がライバルやったら勝てへんかったわ笑」


安心したように笑う岸野


「山田のどこが好きなんや笑
あんなポンコツでちんちくりんなやつ笑」

「菜々ちゃん可愛いやん?
笑顔とかサイコーやん」


照れたように笑う岸野
あいつの良い所なんてあたしのがよー知っとるわ


「山田より美優紀のが可愛いやろ」


あたしの口はウソしか言わん


「彩もみるきーと付き合えたらええなーっ!!」


岸野、ホンマに山田のこと好きなんやな…


「彩ーっ!!さーやーかーっ!!」

「うっさいなっ!!なんやねん!」


こーゆー時に限って来る山田


「彩、教科書かしてー♪」

「は?なんでやねん」

「菜々ちゃん、里香がかしてあげる!
なんの教科書??」

「いいん?日本史なんやけど…」

「OKー!
とってくるからまっとってなー!!」

「ありがとー!!」


岸野が教科書をとりにいった


「なぁなぁ彩ー?
里香ちゃんと何話してたん?」

「あんたには関係ないやろ」

「もぉー…意地悪なんやから」


里香ちゃんに聞くからいいもんってふぐになった山田


「菜々ちゃん、日本史でええねんな?
はいっ!!」


ありがとーって教科書を受け取った山田


「あ、なぁなぁ里香ちゃん
さっき彩と何話してたん?」


こいつ、ホンマに聞いたし…


「菜々ちゃんが来る前?」

「うんっ!!」

「好きな人の話やでっ!!」


岸野に言うなアピールしても届かへんかった…
こーゆー話は山田の大好きなジャンルやのに…


「2人とも好きな人おるん!?
聞きたい!聞きたい!」


ほらきた…


「あんな、彩はみるきーが好きやねん!」


は!?ちょっ!!


「岸野、人のいうなやっ!!」

「彩、みるきーのことが好きなん…?」


なんで山田のテンションが下がるん?
期待するやん…


「岸野は山田のことが「おいこら、彩っ!!」

「私のこと??」


ビックリしたような山田


「菜々ちゃん、里香の好きな人気になる?」

「う、うん…」


いくら鈍くても山田は気づいたらしい…


「菜々ちゃんが好き。」


岸野の度胸すごいな…


「里香ちゃん…」

「里香と付き合ってくれん?」

「えっと…少し待ってくれん…?今すぐには決めれへん…」

「わかった、里香待っとるな」

「うん、ごめんね…」


山田と岸野、付き合うんかな…
岸野はあたしより背が高いし、お似合いなんやろーな…


「じゃ、また来るなっ!!」


パタパタと帰っていった山田


「彩のせいで言ってしまった…」

「岸野…」

「まぁ、いつ言おーが菜々ちゃんの返事は多分決まっとると思うねんけどな」


??
どーゆーことや?


「あーぁ。」

「岸野…」


友達の好きな人と自分の好きな人が被った時ほど気まづい時はない。
みんなが幸せになれることはないんかな…


-end-

中途半端なんで続きのリクエストがあれば書きます!!

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