過去拍手文
□彩ちゃん
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「さやかー!!」
久しぶりに会った子が髪をバッサリ切っとった
あんだけ伸ばすって意気込んどったのに、肩より短くてハイライトも入って今までにないくらい大人っぽくなっとる
「短くなったなぁ」
「やろ?」
「どうしたん、失恋?
伸ばすって言っとったやん」
「失恋かぁ」
んーって考えながらあたしの前をウロチョロしたと思えばあたしの手を取って顔を覗き込んできた
「彩は私のこと嫌い?」
「え?いや、嫌いでは…」
「んー?」
「嫌いでは、ない」
「そっか」
ニコッと笑ってあたしの手を離して後ろを向いと思えばくるっと振り返ってめちゃくちゃ笑顔を見せてきた
「ほんならまだしてへんわ、失恋」
「そう、なんや」
「うん」
どういう意味、、?
まだしてへんわ、失恋
「え、?は?」
「どうした?」
「はぁぁぁあ!?!?」
「どしたどした」
笑いながらあたしを見てくるけど、あたしのこと…!?!?
頭回らへん。言葉が出てこーへん。
「あはは、さやか顔変になってんで」
ほんま笑い事じゃないねんけど。