好きな人。

□Episode 4
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「名無し、菜々さん来た!!」


山本彩の後ろ姿をポケーッと見つめとったら菜々さんがこっちに来た


「ななし名無しちゃん??」

「は、はい!」

「私、山田菜々です。
彩から聞いたんやけど、マネージャーになってくれるってホンマ??」


え?


「わ、私が…?」

「あ、やっぱりちゃうかった?
彩がマネージャー希望の子おったでって言っとったから来たんやけど…」


シュンってなる菜々さん
その姿に胸がキュンってなった
やっぱり私は山本彩やなくて、菜々さんに恋しとるんや!!


「なります、マネージャー!
やらせてください!!」

「ホンマ!?
やばい、めっちゃ嬉しいんやけど」


クシャっと笑う菜々さんに再び胸がキュンとした


「明日、入部届けの紙クラスに持っていくな??
何組?」

「1-3です!
基本は教室におるんでいつ持ってきてもらっても大丈夫です!!」

「ふふ、わかった」


女神のように微笑む菜々さん


「めちゃくちゃ可愛すぎるねんけど」


まーちゅんにボソッと言ったら


「茉由やなくて本人に言えよ」


ってつっこまれたけど、言えるわけないやんか!!


「あれが名無したんの好きな菜々さんかぁ」

「え…?」

「んんーみるきー!♡」

「名無したんの好きな人見たかってん」


そー言いながらニコニコする美優紀ちゃん。


「小笠原茉由、まーちゅんって言います!!」

「まーちゅんかぁ、よろしくな??」

「超可愛いぃぃ!!」


まーちゅんはテンションMAXになっとるけど、この子怖いだけやで


「ふふ、まーちゅんLINE交換しよっか」

「するする!!」


隣でLINEの交換をはじめるまーちゅんと美優紀ちゃんをよそに
山本彩にタオルやらお茶やら渡しに行く菜々さんを見つめとった。


continued...
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